UNIX magazineの2009年4月号のクラウド特集は内容が凄く濃いです

先日、本屋さんに立ち読みに行ったらUNIX magazineの2009年4月号でクラウドコンピューティングが特集されていたので思わず購入してしまいました。

業界で有名な方々がクラウド関連の各分野に関して分かり易く解説されています。内容、ボリュームとも下手なクラウド関連本を読むよりも凄く参考になりました。他にも25周年を記念したHP-UXの歴史や次世代ファイルシステムに関する記述が個人的には面白かったです。

既にちゃんとクラウドを勉強されている方には当たり前の考え方かも知れませんが、勉強不足の私には前半の丸山さんによるBASEトランザクションの説明が新鮮でした。システムが超大規模になってくるとグローバルトランザクションとかを実現しようとしてもどうしても無理なところが有るので、状態の変化はいつかちゃんと全てのシステムに反映されると言う緩やかな考え方が用いられるようになるとのことです。(@o@;

アプリ開発者の視点から考えると、現在、自分が入手したデータは何時変更されたものかを常に意識し、余りにも古過ぎるデータの場合は再度データを入手したりして一貫したデータを取扱うような感じになるのかなと思います。

そう言えば、以前の会社で複数のDBを仮想Viewのような考え方をベースに統合する製品を担当したことが有りましたが、この製品も全体の一貫性はオプティミスティック・ロック(楽観的ロック)を用いていて、実際に個々のDBを更新する時はちゃんとACIDを意識した通常のDBロックを用いていましたので、丸山さんが説明されている『個々のテーブルはACIDを満たすように処理されることを排除してはいない』と同じ先進的な考え方を取り入れた製品だったんだな〜と今更ながら気が付きました。(^o^;