FC over Ethernetなんて有るんですね

全然知りませんでしたがFibre Channel over Ethernetと言うFibre ChannelをEthernet上のレイヤー2のサービスとして機能させることでオーバヘッドを回避させたり、既存のEthernetの代替品としても利用可能な技術が有るらしいです。

今年の年末くらいまでに標準が策定され、来年くらいから実際に利用されると予想されているようです。同じNICで通常のネットワーク、サーバ間接続、FCによるストレージ接続にも対応できるようになるそうで、ストレージも含めた有線ネットワークの統合が可能になるらしいです。

ストレージ・アイオーの上級アナリスト、グレッグ・シュルツ氏は、「物理レイヤーの最下層で、ファイバ・チャネルとEthernetが互いの物理層機能を利用し合うというFCoEの集約性は、非常に興味深い特徴だ。ユニファイド・ネットワークの構築だけでなく、有線インフラストラクチャの統合も検討している組織にとって、FCoEは有効に機能するだろう」と評価する。

 FCoEは、iSCSI層ではなくデータリンク層(レイヤー2)で動作するという点で、iSCSIとは異なっている。また、ファイバ・チャネル・フレームをTCP/IP経由で送信するインターネット・ファイバ・チャネル・プロトコルやFCIP(Fibre Channel over IP)プロトコルとも異なるものだ。レイヤー2のサービスとして機能させることで、FCoEはTCP/IPのオーバヘッドを回避することができる。

 その一方で,FC over Ethernet対応のイーサネット製品は,既存イーサネット製品のスーパーセットに相当するため,そのイーサネットの代替品としても利用できるようだ。例えば,サーバー間接続もFCストレージ接続も,(1枚で済ませるかどうかは別問題として)同じNIC製品で実現できることになる。

この技術が普及すると私がサーバベンダーに在籍してた頃に注目されていたInfiniBandは要らなくなってしまいます・・・。x86系CPUと同様に広く普及している技術(ここではEthernetのことを意味してます)はニッチな製品よりも技術革新が進むスピードが速いので、いつの間にかハイエンド領域も対応可能になってしまうんですね・・・。(^o^;